フリーランスが読んでおきたいお金と税金の本3選
2021.03.30

フリーランスになると、毎年煩わされる確定申告。「それなりに稼いでいるはずなのになぜかお金が残らない」「なんだか税金が高い気がする」「忙しすぎてお金を管理する余裕がない」などと悩んでいませんか? フリーランスがお金を残すためには税金の知識が不可欠。しかし、税金の仕組みは複雑で、すべてを網羅して理解することは不可能です。そこで今回は、「これだけは押さえておきたい」知識を吸収するための、おすすめ書籍3冊をご紹介。重要な情報に絞って理解して、手元にしっかりとお金を残せるようになりましょう!
『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! 』
内容紹介
サラリーマンから漫画家に転身した著者が、筆者自身の体験をもとに、税金について漫画で解説。税理士の大河内さんとのやりとりが、まるでコントのように生き生きと描かれており、面白おかしく楽しみながら税金についての知識を得ることができます。
「確定申告の流れ」「どこまでが経費か」「よくある間違い」といった、フリーランスにとって必須の基礎知識から「節税テクニック」といった、フリーランスにとってうれしい情報も満載。
さらには「仮想通貨の確定申告」「副業の場合の確定申告」など、副業による収入の確定申告についても踏み込んで解説しています。
体験談をもとに書かれているうえ、漫画なのでとにかく読みやすい本。ハイテンションなキャラクターが、税金を身近に感じさせてくれます。
「所得税」「住民税」「事業税」「消費税」と、フリーランスで働くために必要な知識が網羅されており、社会保険料の仕組みや経費の考え方についても学ぶことができるので、フリーランスならまず初めに読みたい一冊です。
おすすめポイント
- 人気税理士YouTuberと漫画家のコラボ作品
共著となっている大河内薫さんは、有名な税理士YouTuber。SNSで著者を知ってこの本を読んだという読者も多く、フリーランスの方はもちろん、「サラリーマンだけれど副業にチャレンジしたい」「お金をもっとしっかり管理したい」という方にも好評です。青色申告、経費の申告など、基本的なところで躓いている方には特におすすめです。 - 書類の記入例付き
解説書がどれだけしっかりしていても、いざとなると何をすればいいかわからない……。参考書をいくら勉強しても実践につながらなければ意味がありません。この本には書類の見本と記入例がついているので、実践段階で記入に迷うこともありません。そのまま実務に使える情報が豊富なのはうれしいですね。 - 節税対策がわかる
漫然と確定申告していると、税金が多くかかってしまうことがあります。しかし節税対策のための情報は膨大で、重要な情報の選別が大変ですよね。この本は節税対策についても要点をぎゅっと絞ってわかりやすく説明してくれています。「税金がずいぶん高いような気がする」という方は、ぜひ一度目を通してみてください。
『令和改訂版 フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。』
内容紹介
ロングセラーの税金本の令和改訂版!2005年からフリーランスに愛読されている、定番税金本に令和改訂版が登場。
会社法や減価償却制度、税率の変更にも対応しています。
イラストレーターでもある著者が、税金について多彩なイラストと4コマ漫画でわかりやすく解説。
漫画の中に匿名で登場する税理士の先生が節税のポイントも指導してくれます。
著者は元サラリーマンプログラマー。ブラック企業で働くのに疲れ転職するも、会社が倒産。浪人生活を送っていたところ、WEB上で公開していた漫画がきっかけとなってフリーランスのイラストレーターに転身することになったという異色の経歴の持ち主です。
会社員からフリーランスになるにあたって、苦労したところ、どのように解決したかなどを体験も踏まえた実践的な内容が紹介されています。
内容が定期的に更新されているため、継続して購読している方も。
手元に置いて何度も読み返したい一冊です。
おすすめポイント
- フリーランスが知っておきたいお得な制度について加筆!
令和改訂版では「源泉徴収義務の重要性」と「平均課税制度の解説」と「インボイス制度のあらましと影響範囲」について追記されています。
特に「平均課税制度」は、フリーランスならぜひ知っておきたいところ。
平均課税制度とは、作家やスポーツ選手など年によって収入の上下が激しい職業の人に対し、収入が多い年の税金を軽減する制度。収入の不安定なフリーランスが利用しない手はありません。
そのほか、長年フリーランスをしている著者だからこそ活用しているお得な制度について紹介されてるので、ぜひ目を通してみてください! - 家族構成別に損得を紹介
社会保険の額を大きく左右する家族構成。本書では「独身の場合」「夫婦二人の場合」「家族四人の場合」と大きく3パターンに分けて、どうするのがお得かを解説しています。
国民健康保険は額が高額になりがちですが、フリーランスの方が加入できる健康保険は国民健康保険だけではありません。フリーランスが加入できる保険の種類もいくつか紹介されていますので、ぜひ参考にして一番お得な保険を利用してくださいね。 - 大きく変わった税制に対応、古い知識の刷新に
長年フリーランスとして働いている方の中には、税金や社会保険の額が高くなって悩んでいる方も多いかもしれません。それもそのはず、この本の初版が刊行された2005年と比較すると、税金や社会保険の制度は大きく変化しています。
最大の変化は青色申告特別控除の要件が変わったこと。最大の65万円の控除を受けるには、e-taxの利用が必要になりました。それに伴って「103万円の壁」の内訳にも変化が。
「なぜか最近税金や社会保険料が高い」という方は、ぜひこの本で知識を刷新しておきましょう!
『ゼロからわかる! フリーランス、自営業のためのお金の超基本』
内容紹介
「お金の管理が面倒」、「忙しすぎてお金を管理している時間がない」という方に向け「これさえやればいい」というポイントを絞って解説した税金本。- 歳をとったら仕事がもらえなくなるのでは
- 病気やケガで働けなくなったら
- 老後2000万円も貯められるのか?
今では家計コンサルタントとして人気の著者。独自の貯蓄プログラムで1万件以上の赤字家計を再生してきたという実力の持ち主です。
しかしそんな著者も以前はお金にはだらしないほうで、金融機関から借り入れをしたこともあるといいます。しかし「やることを絞ること」によって、お金を貯められる体質になったのだとか。
お金の初心者に向けて、お金管理のポイント・フリーランスにとって強い味方となる制度・お金を増やすための投資と、「自営業だからこそできる」お金のリスクマネジメントについてわかりやすく解説してくれる本。
これを機に、お金の貯まらない体質から抜け出し、貯められる・増やせる体質になりましょう!
おすすめポイント
- お金の管理の優先順位がわかる
フリーランスがまずやるべきことは、収入と支出を管理すること。著者のところに相談に来る人の中には、支出を管理しているつもりなのにできていない人がかなりの割合でいるのだそう。
「売り上げ」と「収入」の区別がつかずお金を使いすぎてしまったり、小さな無駄遣いが積み重なってかなりの金額になっていたり。
フリーランスの場合年齢を重ねるとともに売り上げ自体も減少していくことが多く、お金の管理の重要性は増していくのだそう。
お金の管理の方法については「やるべきこと」に優先順位をつけ、お金の使い方については「買うべきもの」に優先順位をつける。
どんぶり勘定になりがちな人も、この本を読むことでお金の管理のコツがわかるようになります。 - 投資の入門的な知識が得られる
お金を管理する上では「貯蓄」と「投資」の配分も大事。老後に2,000万円を用意するには、単にお金を保有するだけではなく、投資して増やしていくことも重要だと著者は説いています。この本では「積み立てNISA」を例に挙げ、投資の考え方を紹介。投資商品の選び方についても、基礎知識を得ることができます。
フリーランスとして働くなら、お金の基本を押さえておこう
いかがでしたか。税金や社会保険のことは「勉強しなきゃ」「やらなきゃ」と思いつつも、今まで基礎からじっくりと取り組んだことはなかったのではないでしょうか。「難しい」というイメージが障壁になっているのかもしれません。そんなとき、これらの本は強い味方になってくれるはず。
税金についての知識自体はインターネットでも得ることができます。インターネットは情報量の上では勝っているかもしれません。しかしあえて書籍を買う利点は「要点だけ絞って網羅的に学習できる」「重要なところに書き込みができる」「同じものを何度も読み返して復習しやすい」ということでしょう。
フリーランスとして働くなら、お金のことはしっかりと理解したいもの。事業のお供に、ぜひ一冊手元に置いておきましょう。
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