宗近 昌彦さん(株式会社Wacker CEO)に聞く!起業までの背景や仕事をする上で意識していること
2021.12.21

高校生の頃から経営を意識し、ITベンチャー企業就職後、マーケティング・PR領域の業務全般を支援する株式会社Wackerを立ち上げたCEO 宗近 昌彦さん。
ベンチャー企業や中小企業を中心として広報・PR戦略・企画立案からコンテンツ制作まで一気通貫で行なっています。
そんな宗近さんに起業までの背景や仕事をする上で意識していることをインタビューしました。
「生きていれば何にでもチャレンジができる」と思い、独立へ。
現在のお仕事を教えてください
いつ頃から起業を目指したのでしょうか?
大学卒業時は具体的に「何がやりたい」といったビジョンはありませんでしたが、「売上を作れる、利益を残せる人間になりたい」と思っていました。そのため、マーケティング/セールスのキャリアを磨きたいと思い、ITベンチャーに就職し、いずれ起業しようと考えていました。
会社員から独立に踏み切ったきっかけはなんですか?
独立について悩んでいた同時期に、距離が近い友人に不幸がありました。その友人から「人は生まれてきたこと自体に意味があると思っている。でも、死んでしまったらその人生に自分で意味をつけることはもうできない。どうしようもないんだよ。」という言葉を聞いて。
そのとき、「人生に対してもったいない」という感情が芽生えたんですよね。「生きていて、健康でいればなんにでもチャレンジできる」と思いました。
この出来事をきっかけに、何をやるとか、独立する理由は明確化していませんでしたが、すぐに会社を退職して独立しました。
そのような背景があったんですね。独立する際、不安などはありませんでしたか?
生活面に不安があるとわかったので、それなら実際にどれくらい稼げば生活できるかを考えてみたのですが、固定費を極限まで抑えて贅沢をしない生活だったら、東京に住んでいても月に8万円あれば暮らしていけると思いました。
この額を見た時に「余裕だな」と感じ、生活できるかどうかの不安を理由に独立への決断をしないのなら、“一生成功しないだろう”と考えました。
固定費を下げるために、当時1人で住んでいた部屋に友人を入れて家賃を折半してシェアハウスのようにしていました(笑)。
これでも、もし生活が苦しくなりすぎたら再就職すれば良いと割り切っていましたが、自分の中では「起業家として生きる」ということは決めていましたね。
独立当初は人と会い、とにかく話を聞き、クライアントの課題に真摯に向き合ってきた
宗近さんが仕事をする上で意識していることはありますか?
人と会う
1つ目は人と会うことです。独立当初は朝7時ごろからレモネード1杯でカフェに居座りながら、多い時は1日10人と会ってしていましたね(笑)。経営者とのマッチングサービスや知り合いからの紹介を通じて、中小企業がPR領域でどのような課題を抱えているかヒアリングしたり、営業したりしていました。そうすることで、何が求められているか分かり、事業を考える上で勉強になりました。
クライアントと真摯に向き合い、売上にこだわる
2つ目はクライアントと真摯に向き合い、売上にこだわることです。真摯にクライアントに向き合う精神力(ひたむきさ)は大事だと思っています。この真摯さが刺さり、一度解約になってしまったクライアントが、再度一緒に仕事をしたいとおっしゃってくれました。意思決定のプロセス
最後は意思決定のプロセスです。実行タイミングやリソース配分を見極める意思決定のタイミングが重要だと考えています。事業を推進する上で、どこにどのタイミングでリソースを割くか、という判断を見誤ると「選択と集中」が曖昧になるので危険です。
今は毎朝「今日絶対やらないといけないこと」をリスト化して、すべきことを整理してから一日をスタートしています。
当然のことですが独立すると指示してくれる人や進捗を聞いてくれる人がいません。そのため、何に優先的に時間を使うかは自由になります。
一時期忙しくて、毎朝のルーティンだったやるべきことのリスト化をサボってしまったんです。その時期は着手しやすいタスクを優先し、時間・手間の掛かるタスクを後回しにしていたら色々うまく回らなくなりました。優先順位を立てずに、判断をするとミスをすることが増えるなと感じました。
そのため、忙しいときこそしっかり優先順位を決めて目標がある中でなにをすべきかを考えています。
独立して良かった点はありますか?
前職では、良い話があっても「一度会社に確認します」と持ち帰らなければならなかった。自分の人生なのに会社に許可を取らないと進められない、という状況が非常に煩わしく、ストレスでしたね。
独立していたら、例えば「明日からアメリカ来て」と言われても、二つ返事で「行けます!」と返事できるけど、会社員だと上司や会社に確認しなければいけません。
意思決定を誰かに委ねることで可能性が狭まっているように感じたため、行きたいところ、チャレンジしたいことを自身で判断、実行できる独立という選択をしました。
これからもクライアントの成果にこだわりながら、新たな事業にもトライしたい
独立前・独立後でギャップはありましたか?
当初は20代が立ち上げた新しい会社なので、相手にされずにクライアント獲得の面で苦戦するかと考えていました。
しかし、先ほどお話しした仕事をする上で意識していること、クライアントが求める成果を出すまで粘り強く真摯に向き合うことを続けた結果、さまざまな企業のご支援ができるようになりました。
今後目指していくことはなんですか?
では最後にフリーランスや独立を考えている皆さんにメッセージを!
数字で見ると、この固定費くらい稼げるっていう考え方になります。その固定費を稼ぐために、週7日あるうち最初は週3日バイトで最低支出を稼いで、週4日は好きなことや起業したいもので伸ばしていくことができます。
生活に必要な額を稼げる土台が出来たら、あとは気合とノリだと思っています(笑)。
是非、自分のしたいことにチャレンジして、自分の人生を生きていきましょう。
フリースタイルマガジンをフォローする
RANKING 人気の記事
CATEGORY カテゴリー