宮澤さえこ(イーマサウンド・アーユルヴェーダセラピスト)直撃インタビュー
2021.03.28

「フリーになって後悔したことはない。」「今が一番楽しい」そう言い切る宮澤さえこさん。現在はイーマサウンドやアーユルヴェーダなどのセラピーを行っています。そんな宮澤さんも、会社勤めで体調を崩し、鬱のような状態を経験したこともあるのだとか。輝く自分になれた理由は何だったのか。そして日本ではまだ知られていない「イーマサウンド」や「アーユルヴェーダ」の魅力とは。宮澤さんから直接お話を伺いました!
体調に恵まれなかった20~30代、けれども西洋医学は信じられなかった

イーマサウンドセラピーというのは初めて聞きましたがどういうものなんでしょうか。セッションで音を聞くということですが、その音は聞こえるものですか。
音は聞こえますよ。専用のスピーカーとiPadを使い、波動音と光を放出させ、それがチャクラを整えるんです。
「イーマサウンド」を初めて聞く方に向けて簡単にご説明いただけますか。
「サイマティクス」って知っていますか。砂や塵をまいた金属板に、さまざまな音を聞かせると、音の振動で砂や塵が移動します。そして与えた音の周波数に応じて決まったパターンの幾何学図形が描かれます。音は必ず「形」を持っているんですね。
イギリスのマナーズ博士は、それを見て、人体が発する「音」に注目し、肉体が健康なときに発している音を研究しました。そして、体の調子が悪いときに、「健康なときの音」を臓器に「聞かせる」ことで、肉体本来の働きを取り戻すという研究を行ったんです。
そして肉体本来の力を最大限に発揮させるように開発された音が「イーマサウンド」です。
デジタル機器でのセラピーを可能にしたのは、松下幸訓先生。マナーズ博士の弟子だった日本人です。とはいえ、イーマサウンドセラピストとして開業しているのは日本ではまだ数十人しか存在していません。
心理学や神秘学のさまざまな分野を学ばれているようですが、その中でイーマサウンドを選ばれた理由は?
一番最初に受けたときに衝撃を受けて、「絶対これをやりたい」と思ったんです。今までスピリチュアルやヒーリング・アカシックレコードのセッションなどいろいろと試しました。でも何かもっとしっくりくるものがないかなと思っていたときに出会ったのがイーマサウンドでした。「音」「光」といった知覚に働きかけるわかりやすさも魅力。すぐに自分自身が施術者として活動を始めました。
それまでは体調も思わしくなく、キャリアにも悩まれたようですね
20代のときは毎年胃潰瘍になっていましたね。その頃は美容師をしていて、イーマサウンドはもちろんスピリチュアルのことも全く知らなかったんです。19歳から6~7年間、胃潰瘍に苦しみました。けれど毎年患っていると、症状が出るときのパターンがあることに気づき始めたんです。それで同じパターンに陥らないよう努力を始めました。するとぴたっと胃潰瘍がおさまって。生活習慣を変える努力を続け、一時はそれだけで回復したかに見えました。
ところが、30歳のときには、「私は死ななければいけない」という観念にとらわれだして。仕事もできなくなり、俗にいう鬱状態になりました。どんどん痩せて、苦しくなって。
病院には行かなかったのですか。
西洋医学の先生のことは全く信じられません。子どものころから薬漬けにされるのがすごく嫌でした。
かといって、自分の体調を放置していてよいと思っていたわけではありません。なんとかしたいともがくうちに心理学と出会ったんです。
始めは体調を整えるために整体に通っていました。その先生がメンタルケアにも詳しい方だったんですね。
その頃心理学では「インナーチャイルドワーク」が話題を呼んでいました。インナーチャイルドワークとは、今ある自分を癒すために、心の傷の原因を作った子ども時代にさかのぼり、その自分を癒すという手法です。
整体の先生と仲良くなって、メンタルの話やインナーチャイルドワークの話を聞くようになり、私も興味をもって、心理学を勉強しはじめたんです。
そこから自分の心のほうもケアするよう注意するようになり、社会復帰も果たすことができました。
独立するため会社を辞めたときは、何をするか決まっていなかった
その後は、心理学ではなく神秘学のほうに惹かれていったようですね。
私自身の悩みに心理学では対応できなかったんです。心理学はやればやるほど答えがないんですよね。状況を分析することはできるんだけれども、「じゃあどうすればいいのか」が見えてこない。その先が見つけられなかったんです。だんだん「私が知りたいのはそれじゃない」という気持ちになり、心理学からも離れました。この現状をなんとかしたいという気持ちから神秘学を学び始めたんです。
神秘学の本を読みながらいろいろと実践していくうちに自分の変化を実感することができました。そこで、本格的に学んでみようと思い、1年間学校に通うことにしたんです。「アカシックレコード」や「ヒーリング」など分野を限定せず学んでいきました。
「魂の世界観」、「人間の存在が何なのか」、「自分に目覚めるってなんなのか」さまざまなことを追及するうちに「勤めながらこれをやり続けるのは限界がある」と思い、会社を退社。
その直後に、イーマサウンドに出会ったんです。
では会社を辞めたときに「何をするか」は決まっていなかったんですか
決まっていませんでしたね。人を癒すことをやろうとは思っていたのですが。
何をするかも決まっていない状態で会社を辞めるのは不安ではなかったのですか。
不安でしたよ。でも会社には半年前から「半年後にやめます」って言いました。そんなこと言う人いないから、会社は信じてくれなかったんですけど。普通は1か月前に退社の報告をして、有休をまとめて使いますよね。でも、私は有休をその半年間で超わがままに使いたかったんです。月半分くらいしか働かない状態で有休を使いまくりながら起業の準備をしました。
不安だけれど絶対やめると思った理由は?
辞めようと急に思い立ったわけではないんです。もっと前から瞑想をする習慣は身についていましたから、自分の中にある「何か」についてはとっくに気づいていました。言葉にしようとするとすごく陳腐になってしまうんですけれど。中身が膨大すぎて表現する言葉が見つからないですが、そのまま会社員を続けるという選択肢はもう考えられませんでした。
起業して軌道に乗るまで大変だったことは
自分の中でGOが出るまでが一番大変でしたね。ネットツールを使う方法を知っている人って集客をする方法も知っている。しかし残念ながらそこは得意ではありません。
でもイーマサウンドの音は信頼しているし、なんとかしてそれを人に伝えたいと思いました。それでまずはイベントを組んでやってみる。来てくれる人を大事にする。そうやっていったら、道ができてきたという感じですね。
あと私は会社員しかしたことなかったから、自分で全部やらなければいけないということも始めは衝撃でした。伝えたいことを整理して、チラシを作る方法を知るところからのスタートですからね。
会社員だったときは「労働」はしていたけれど「仕事」はしていなかったなと思います
イーマサウンドを受ける方は、どんな方が多いんでしょうか。
イーマサウンドについてご存じの方も結構いらっしゃって、HPから問合せが来ます。医療に疑問を持っていたり、ほかにやり方はないかと模索している人が多いですね。体の具合が非常に悪い方が多いんです。もうどこに行っても改善しなくて、最後の砦のような感じでお問い合わせいただきます。
どれくらいで効果が出ますか?
「どこに行っても改善しない」という状態まで悪くなっているとそれなりに時間はかかり、やっぱり半年は必要ですね。1年も経つと、毎月施術が必要だった方が半年に一度くらいの頻度でよくなります。
遠隔でもセラピーを受けることはできるんですか?
私はやっていますが、やらない先生もいますね。ただ初回は対面でのセラピーがベターです。肉体はリアルを好みます。
他にイーマサウンドを受けることを推奨するのはどんな方ですか。
自分を大事にしたくて、そのやり方を知りたいっていう方に来ていただければ、力になれるかなと思います。あとはスピリチュアルを勉強している最中の方。
セラピーがスピリチュアルの勉強になる?
浅いところしか教えてもらっていない人って、もやもやした状態でいることが多い。その先になかなか行けなくなっているんです。そこで、セラピーの際にはみなさんが理解できないことに対して「それは多分こういうことを言っているよ」っていうのをお伝えしています。
多くの方がわからないことが自然にわかるんですか。
私自身もすぐそうなったわけではないですよ。始めのころはアカシックなんて言葉も知らない状態でした。周りの生徒さんと比べて落ち込むこともありましたよ。
でも年月を経て、講師が言っていた「闇と光の存在」とか「ネガティブな波動って何か」など、見聞きしたことが自分のものになってきたんです。
最近はアーユルヴェーダにも力を入れているそうですね。これはどんなものですか。
アーユルヴェーダはインドの伝統医学です。インドでは国家資格になっていて、現代医学の医師のほかに、アーユルヴェーダ医師もいるんです。アーユルヴェーダを学べる大学も100以上あります。
漢方に似ているんですが、漢方って乾いているものですよね。アーユルヴェーダはオイルに抽出して希釈して、そのオイルを使って施術を行います。
元々私はアーユルヴェーダに対して「胡散臭い」っていうイメージを抱いていたんです。けれども実際受けてみると、思っていたのと全然違う。使う薬草によっても効能が全然違うのが実感できました。それでインドの大学の先生たちと一緒に活動されていた方から教わりました。
肉体ってゆっくりだなって思うんですよね。肉体って習慣性を持っていて、一度悪い動きが生じるとそれを繰り返してしまいます。それを改善するにはある程度動かしてあげる必要がある。肉体にはサイクルがありますから、悪いサイクルからいいサイクルに変化することでゆっくりと変わっていくんです。
イーマサウンドなどでエーテル層をきれいにできたとしても周波数の低い肉体はなかなか動きが鈍いんですね。アーユルヴェーダは肉体の浄化にダイレクトに作用するので、イーマサウンドの苦手な部分を補ってくれます。
独立されてよかったことと悪かったことは?
悪かったことは全くないですね。「あー仕事辞めなきゃよかった」って思う瞬間って全然ないんです。どんなに困っていても全然「辞めないほうがよかった」と思ったことがない。「いつか一番楽しかったですか」って聞かれて「今が一番楽しい」って答えています。
勤めていたときは「仕事」をしていなかったと思うんです。ただ働いていただけ。役割はこなしているけれども「自分の仕事だった」かというとそうではなかったですね。今は自分のことに対してちゃんと自分を「仕事させる」「ことを成す」という感覚で働いていますね。
一人ひとりが自分をケアする方法を持てるよう、力になりたい
今後はどんなことに力を入れていますか。
これからはなんでも家でケアできる時代が来ると思っています。自分を助けるものをいかに持つかということが大事だし、それをできる限り複数持っているという生き方がいいと思っていて。
施術だと来てもらわなければいけないので、自分で自分のケアができるような講座を開催しています。
アロマオイルで自分で菌を浄化したり、アイルベーダーで波動を上げておいたり、イーマサウンドをかけたりすることで自分で自分の体調を整えることができる。それぞれの人が、そういうふうに自分をケアする方法を持っていることが大事だと思っています。
例えば女性の股のケア講座。日本人は自分の股のケアができる人すごく少ないんですよね。女性の生殖器って脳と密接にかかわっているので、ケアをすることで女性として生き生きできるんです。
自分を大切にするっていうことがわかってくると生き生きできますね。女性として生まれたことの喜びに満ちて、肌の具合もよくなります。いつまでも女性でいてほしいし、きれいでいてほしい。ただケアの方法を教えるだけではなく、そういう「生き生きした自分を選択する」というところから、学んでいただくことを大事にしています。
自分自身の目標はサロンを持つこと。今はレンタルサロンなのですが、拠点を持って活動できるといいなと思っています。
では最後に読者にメッセージを!
私は仕事が嫌だからではなく「自分のことをやらなきゃ」、という気持ちで会社を辞めました。「嫌なことを避ける」という気持ちで何かを辞めると、またその嫌な状況に陥る瞬間って出てくると思うんです。
私はその頃会社の仕事は楽しかった。けれど、自分のやりたいことを追及するために辞めたから、今楽しくやれているのかなって思います。
結局答えは自分の中にしかないんです。
でももし迷っているようなら「どういう波動になっている」とか「こういう波動使っているとうまくいかないよ」とか、そういうことならアドバイスできます。
自分の邪魔をしているのは自分。
自分の内側に嫌な感情があり困っているなら、その答えは子どもの頃にあります。セラピーでは「その感情はどういうところに根ざしているのか」ということを探っていくこともできます。
そこを変えたほうが楽に進んでいけるし、自分で自分を邪魔してしまうこともなくなりますよ。それが何なのかというのを探求したい人はぜひ来てください。バックアップさせていただきます!
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