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フリーランスにおすすめ! 『スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング』

2021.03.30

プログラム初心者から現役プログラマーまで、幅広い層に支持されている「ふりがなプログラミング」。Twitterに「プログラムスクールに通うくらいならこれを読め! 」と投稿する人もいるほどです。今回紹介するJavaScript版は初版が2018年にも関わらず、Amazon kindleの売り上げランキング13位。今でも毎日のようにツイッターに話題が上がっています。一体どんな本なのか、内容を検証してみました。

プログラミング界で話題の大人気入門書入門書

引用:及川卓也『スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング』(リブロワークス、2018)

KindleのITカテゴリランキングでは『スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング』が7位、『スラスラ読める JavaScriptふりがなプログラミング』が13位と、「ふりがなプログラミング」シリーズがロングセラーになっています。
「ふりがなプログラミング」シリーズの最大の特徴はプログラムに読み下し文がついていること。

普通のプログラミング教本では、まずプログラムの例文を提示し、動かしてみて、それに対する説明を加えるという構成になっています。

それに対し、この本ではプログラムの例文の中で一語一語が何を意味しているのかを表示。日本語に置き換えて考えることで理解が早くなるというものです。

パッと見た印象は「プログラミング言語の超初心者向け」。内容は基本的な文法だけで、本の最後で作るのは「テキスト置換マシン」というずいぶんシンプルなものです。

同じ入門書でも、例えば『ゲームで学ぶJavaScript入門』の場合はオセロやカードゲームが作れます。「ふりがなプログラミング」がいかに基礎中の基礎に重点を置いているか、わかっていただけるでしょう。

今回は、プログラマーの間で人気急上昇中の言語、JavaScript版を使ってこの本の魅力を探っていきます。しかし、読者の中には「新しくプログラム言語を学びたいけど、どの言語にしようか迷っている」という方もいるでしょう。そこで、先にJavaScriptとはどういう言語で、何に使えるのかを簡単にご紹介します。

JavaScriptとは

ウェブサイトに動きをつけるために作られた
JavaScriptは、もともとブラウザ上に動きをつけるために作られた言語です。「クリックしたら画像が拡大できる」「ページをスクロールすると画像がフェードインする」といった動きはJavaScriptで作られています。
ユーザーがマウス移動させた、フォームを入力した、ボタンをクリックしたといった操作を検知して、処理を発動させます。

このように主にクライアントサイドで動作するプログラムですが、最近ではNode.jsが開発されたことによりサーバーサイドの処理もJavaScriptで記述することが可能になりました。

アンドロイドとiPhone両方に対応するアプリが作れる
携帯のアプリ開発では「Android版」と「iPhone版」をそれぞれ別々に作るのが普通です。しかし、JavaScriptを使えば「ハイブリッドアプリ」と呼ばれる両方に対応するアプリを作ることが可能です。

「どのプラットフォームでも同じ動きをする(クロスプラットフォーム)」というのがJavaScriptの基本的な考え方なので、プログラマーにとっては大変重宝する言語なのです。

Javaとは関係がない
JavaScriptと似た名前の言語に「Java」があります。JavaとJavaScriptは混同されることが多く、プログラム本場のアメリカでもよく間違われるらしく「ham(ハム)とhamster(ハムスター)くらい違う」などと言われています。似ているのは名前だけなのです。

Javaはもともとは家電製品など、パソコン以外の家電製品に組み込むための言語として開発されました。開発した会社はサン・マイクロシステムズです。

実はJavaScriptはもともとLiveScriptという名前でした。開発した会社はネットスケープコミュニケーションズです。初めから名前が似ていたわけではないのです。

ところが、1995年にJavaScriptが開発された当時、Javaが大人気を博していたのでその人気に乗じ、LiveScriptはJavaScriptに名前を変更。おかげでJavaScriptも人気となり、Web系の開発には不可欠な言語に。ただし名前が似ているせいで間違える人が増えています。

高い評価を付けている人の感想

今やWebの開発には不可欠となっているJavaScript。そして『スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング』は、以前JavaScriptに挫折したという人からも「わかりやすい! 」という声が続々寄せられている教本です。

IT人材不足の背景には教材のショボさが原因だと思う部分もある。 プログラミングのことには詳しくても、教えることには長けていない人が多い。



しかし、この本は初めてわかりやすいと思えた。丁寧!

引用元「Amazonのレビュー


昔挫折した人や初心者から、「わかりやすい」という声がぞくぞく届いています。

プログラミング教本の方向性を大きく分類すると以下の2種類があります。
  1. 文法理解に重点を置き、基礎を身に着けるアプローチ
  2. 作りながら学ぶというアプローチ

それぞれの方法の一般的なメリットとデメリットを考えてみると
  1. 文法理解に重点を置き、基礎を身に着けるアプローチの場合
    メリット:説明が丁寧。 一つの例文プログラムが短い。デメリット:楽しくない、つい手を動かさず読んで終わりになりがち。

  2. 作りながら学ぶというアプローチの場合
    メリット:楽しい。プログラムが動く。
    デメリット:プログラムの分量が多くなりがち。意味がわからないままとにかく写して、理解できないままに終わることも多い。

本書の構成をどちらかに分類すると間違いなく1の「文法理解に重点を置き、基礎を身に着けるアプローチ」です。

内容をざっくりと説明すると「変数と演算」「配列」「条件分岐」「繰り返し文」「関数」「入力ボックスからのデータの受け取り」。初心者が理解必須の文法をできるだけ短いサンプルプログラムでとにかく丁寧に解説し、不明点を残さないことに重点が置かれた構成です。

とにかく要点が絞ってあり、学習のために書くプログラムの分量も少なく、サクサク学習が進んでいきます。この量ならばガチガチの基礎本のようにつまらなくて途中で挫折してしまうことも少ないでしょう。

それではなぜ、ふりがなを振ったことでこれだけ「わかりやすい」という反応があったのでしょうか。プログラムの例を挙げて説明しましょう。


ふりがなプログラミングのメリット

引用:及川卓也『スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング』(リブロワークス、2018)

なぜプログラムにふりがなを振るとわかりやすいのか

上の画像を見てください。

全くプログラミングをやったことがない人にはイメージがわかないかもしれませんが、これは変数xと変数yの掛け算の式とその結果を表示するプログラムです。やっていることはただこれだけ。

x×y = 計算結果


足し算をするわけではありません。それなのに「+」が出てくるのはなぜでしょうか。これは数式ではなくてJavaScriptの文法として使用されている「+」なのです。

「=」や「+」といった記号は、プログラムの文法として使用した場合と数式として使用した場合で意味が異なります。
たとえば

‘3’+’1’


というと、どういう結果をイメージしますか?もちろん4ですよね。

ところが、コンピューターのこたえは「31」。計算せずにそのまま文字と文字をくっつけます。

コンピューターはシングルクォーテーションで囲まれた数字をただの文字としてしか認識しません。またJavaScriptの文法の一部として使用される「+」は足し算をするという意味ではなく、「文字と文字を連結して表示しろ」という意味です。

このように、プログラムの中に数式が出てくると、数式部分とプログラムの文法部分の区別がつきづらく、初心者は頭がごっちゃになってしまうのです。

けれどもふりがなが振ってあれば、変数として使われている「x」「y」などと、JavaScriptの文法部分の「+」が明確に区別できますね。

このように、一語一語意味を確認しながら学習するので、挫折しないで進められるのです。

HTMLを書く必要がなく、時短学習が可能


JavaScriptは画面に動きをつけるために使用される言語です。そのため、JavaScriptを学習するためには普通、動かす画面を作成するところから始めなければなりません。画面を作るために必要なのは「HTML」や「CSS」といった言語です。

この準備は、HTMLもままならない初心者にとってはかなりつらいのではないでしょうか。HTMLを記述している間に何をやろうとしていたのか忘れてしまい、本題のJavaScriptがおろそかになることも考えられます。HTMLが身についている人にとってさえ、誰に見せるわけでもない画面を学習のためだけに作り続けるのは、かなり面倒な作業です。

しかし、『スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング』ではHTMLを記述する必要がありません。ではどうやって学習するかというと、もともとChromeに備わっているコンソールを使用します。読者がHTMLを使用するのは最後の章だけです。

そのため、読者はHTMLに気を取られることなくJavaScriptの文法面に集中することができます。記述するプログラムの分量も少なくなり、学習時間も短縮されます。

低い評価を付けた人の感想

大変わかりやすい! が、入門編とあって、実用には至らず終了。最後にはもっと何か作れると思った。

引用元「Amazonのレビュー


JavaScript以外の言語を学んだことのある人には物足りないという声も。確かに、ほかの言語でしっかりとプログラミングの基礎が身についているという方は、ここまで丁寧に解説は必要ないかもしれません。

また、「作りながら学ぶというアプローチ」を好む人にとっては、この本だけで何かを作れるわけではないので、不満が残った様子。

JavaScriptが現実の世界でどういった場面でどのように使われるのかといった点については、別の本やサイトで学ぶ必要があります。実践的な本やサイトで学ぶ際につまずかないための入門書、と考えたほうがいいでしょう。

「作りながら学ぶというアプローチ」のやり方を好む人は、もう少し実用的な部分に重点を置いた本を購入したうえで、つまずいた部分だけこの本で補うといったやり方が合っているかもしれません。


この本をフリーランスにお勧めする理由

この本の読者の多くは、これからプログラムを学ぼうとする人や、一度やって挫折した人です。また実際にプログラムを書きたいというのではなく、「コンピューターの専門用語を理解したくてやってみた」という目的で学習する方にも好評です。プログラムを職業としない場合でも、ちょっと関心がある場合はぜひ読んでみてください。この本なら挫折しないで最後まで進められるはずです。

短時間でプログラムが体験できる

いわゆる「作りながら学ぶというアプローチ」の本を一冊最後までやりきるのは大変です。ちょっとしたプログラムでも、プログラミング量は結構膨大。理解できるかどうか以前に、ただ何も考えずにそのままサンプルを写すだけでも相当な時間を要します。

この本はプログラムの分量を最小限に抑えつつ、プログラムのエッセンスを理解できるように構成されていますので、時間がない方にもおすすめ。先述したような「コンピューターの専門用語を理解したい」という動機でプログラミング体験するにも、最適だと言えます。

一冊やり遂げたという達成感を得やすい

例文を写したり、ときどき動作させてみたりしながら、最後まで読破するのに約3日。「いつも三日坊主で続かない」という方でも、最後まで学習を終えることができます。

プログラミングはたった一文字違うだけで動作しません。カンマひとつ、コロンひとつ違っただけでエラーで画面が真っ赤に染まります。
サンプルプログラムを写す作業では正確性が身につきますし、内容を理解するには論理的な思考能力が不可欠です。これらの力は今後プログラミングをやらないとしても、ビジネスに役立ってくれるでしょう。

何より、本を一冊最後までやれたというだけで自分に自信がつくはず。「なにかを達成した」という実感を得るには最適な本だと言えます。

ご自身のHP作りの第一歩に

ご自身でHPを持っているフリーランスの方も多いはず。しかしこの10年でウェブサイトはどんどんリッチな見た目が好まれる傾向になり、レスポンシブ対応(パソコンと携帯どちらでも快適に見られるようにするためのプログラミング)も必要になりました。HTML5になってから特に、HTMLやCSSの中に頻繁にJavaScriptのコードが混じるようになり、自力でHPを維持しているフリーランスにとっては頭の痛いところでしょう。

個人のHPでは、ゼロから自分で作る必要はなく、テンプレートを使って編集できる基礎的なスキルがあれば十分です。リッチなHPテンプレートを使いこなすには「HTMLとCSS」以外に「JavaScript」の知識が不可欠。この本はそのためのよい入り口となってくれるはずです。


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この本の読者の多くは、これからプログラムを学ぼうとする人や、一度やって挫折した人です。また実際にプログラムを書きたいというのではなく、「コンピューターの専門用語を理解したくてやってみた」という目的で学習する方にも好評です。プログラムを職業としない場合でも、ちょっと関心がある場合はぜひ読んでみてください。この本なら挫折しないで最後まで進められるはずです。

スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング

著者:リブロワークス (著), 及川卓也 (監修)¥2,035

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