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フリーランスデザイナーの年収をジャンル別に解説!

2021.04.07

フリーランスデザイナーを目指すにあたって、最も気になるのは年収でしょう。

実力次第で収入が青天井になるフリーランスデザイナーは、年収1,000万以上稼ぐ人もいれば、年収200万円未満の人もいるほど、個人差が大きいです。

そこでこの記事では、フリーランスデザイナーの平均年収や会社員との年収比較、高収入なフリーランスデザイナーになるポイントについて、ご紹介いたします。

フリーランスデザイナー全体の平均年収は385万円~400万円

デザイナーと一口に言っても様々な種類があり、「何をデザインするか」も異なります。
まずはデザイナーにどのような種類があるのか、見ていきましょう。

フリーランスデザイナーの種類
多様なデザイナーの中から、代表的なものをご紹介いたします。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは、新聞や雑誌の広告、お菓子のパッケージ、チラシ、看板などの印刷物をデザインする仕事です。

出版社や広告代理店から依頼を受け、商品内容やコンセプト、ターゲットを確認した上でデザインを作り上げていきます。

コピーライターやイラストレーターといった、技術者と共同で仕事を進めていくことも。

Webデザイナー

Webデザイナーは、企業や個人などから依頼されたWebサイトをデザインする仕事です。

見た目のよさだけでなく、使いやすさやわかりやすさ、依頼者の狙い・意図、ターゲットを意識して、構成やレイアウトなどをデザインしていきます。

コーディングも行うため、デザイン能力に加えてHTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング技術も必要です。

インターネットの普及により、サイト制作に関わるWebデザイナーは特に需要が高い傾向にあることから、高収入を狙うことも可能でしょう。

ゲームデザイナー

ゲームデザイナーは、ゲームの世界観や仕組み、どのように進行していくのかなど、ゲームの基本設計をする仕事です。

ゲームデザイナーが企画した設計に沿って、プログラマーやゲームグラフィックデザイナー、サウンドクリエイターなどに制作を依頼し、ひとつのゲームを作り上げています。

ユーザーを没入させるゲームを作るには、プログラミング言語やスキルはもちろんのこと、幅広いジャンルの知識も必要ですし、流行にも敏感でなくてはなりません。

インテリアデザイナー

インテリアデザイナーは、カーテンや照明、家具、什器といった、内装の企画・設計を総合的に行う仕事です。

依頼者からの要望に沿って、オフィスやショップ、美術館、個人宅などのあらゆる空間を魅力的にデザインします。

インテリアデザイナーは、図面を正確に読み取れなくてはなりませんし、設計図や模型などを作成することもあるため、建築の知識を求められることも多いです。

プロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーとは、文房具や電化製品、食器、家具、自動車など、身の周りのあらゆる製品をデザインする仕事です。

新商品の方向性やコンセプト、ターゲットといった情報をもとにデザイン案を作成し、技術者や設計担当者、販売担当者と連携して試行錯誤を繰り返し、製品を作り上げます。

製品の見た目のよさはもちろんのこと、機能性や使い勝手のよさも求められるため、デザイン工学の知識やコミュニケーションスキルも必要です。

フリーランスデザイナーの年収

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、会社員のデザイナー職全体の平均年収は432.7万円です。

一方、Webデザイナー白書2014-15で公表されているフリーランスWebデザイナーの平均年収は約385.3万円となっています。

さまざまな機関が独自に統計を取っているため一概には言えませんが、フリーランスデザイナー平均年収は385万円~400万円程度と考えるのが妥当でしょう。

スキルと経験次第では高収入も可能

『ランサーズ フリーランス実態調査 2019年度版』によると、個人事業主のような独立系フリーランスの内、年収400万円以上稼ぐのは全体の42%を占めています。

半数以上が日本人の平均年収(436万円)以下ということになりますが、「1,000万円以上稼ぐ人の比率」で言えば、会社員よりもフリーランスのほうが多いです。

というのも、フリーランスデザイナーは、請け負った案件の報酬がそのまま収入となります。

制作費は、
  1. ロゴ制作:1万円~数十万円
  2. チラシデザイン:2万円~
  3. Webサイト制作:20万円~100万円
  4. バナー制作:3,000円~10万円
  5. のように、ある程度相場は決まっていますが、高額報酬の案件は一定以上のスキルや経験を求められます。

    また、当人のスキルによって「デザインだけ」「コピーライティングやコーディングも行う」など、受注できる仕事の幅も変わってきますよね。

    そのため、フリーランスデザイナーは、実力と経験を積み重ねていけば高収入を得ることも夢ではないのです。

    フリーランスデザイナーと会社員のデザイナーの年収比較

    会社員デザイナーの場合、フリーランスと違って毎月一定の金額を給与として受け取ることができるため、安定的に働くことができます。

    また、正社員にボーナスを支給する企業も多いため、フリーランスデザイナーよりも平均年収は高めです。

    厚生労働省の『賃金構造基本統計調査』によると、会社員デザイナーの平均年収は432.7万円となっており、一般的な給与水準と言えるでしょう。

    企業規模別年収

    企業規模年収月収ボーナス
    10人~99人4,364,700円311,900円621,900円
    100人~999人3,965,400円287,800円511,800円
    1,000人以上 5,484,800円354,500円1,230,800円
    合計4,327,600円307,400円638,800円
    参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査
    通常、会社員の年収は、企業規模が大きい程高くなる傾向にあります。

    しかし、デザイナーの場合「100人未満の小規模な企業」と「1,000人以上の大規模な企業」での年収が高く、企業規模との相関関係は必ずしもあるとは言えないようです。

    性別ごとの平均年収
    性別による平均年収は、
    男性:4,985,600円
    女性:3,723,700円
    となっており、男性のほうが高い傾向にあります。

    これは、女性が結婚や出産・育児といった、ライフイベントによる影響を受けやすく、男性よりもキャリアを積みにくい点が大きな要因と言えるでしょう。

    また、年齢別では男女ともに20代の年収が最も低く、徐々に年収が上がっていき、50代でピークに。

    定年退職となる65歳以降は雇用形態が変わり、ボーナスもなくなることから大幅に年収がダウンします。
    職種別の平均年収


    情報アーキテクト・UI/UXデザイナー 1,000万円
    空間・ディスプレイ・店舗デザイナー 521万円
    グラフィックデザイナー・CGデザイナー・イラストレーター
    (ゲーム・アミューズメント系)
    518万円
    インテリアデザイナー・インテリアコーディネーター 511万円
    Webデザイナー 488万円
    グラフィックデザイナー・CGデザイナー・イラストレーター
    (広告系)
    456万円
    グラフィックデザイナー・CGデザイナー・イラストレーター
    (映像系)
    449万円
    プロダクトデザイナー(工業デザイン) 431万円
    参考:マイナビ『職種別 モデル年収平均ランキング

    上記は、マイナビのモデル年収平均ランキングをまとめた表です。

    モデル年収なので、実際の平均年収よりも高めの金額になっていることを踏まえ、あくまで目安として見てください。

    これによると、Webサイト制作に関わる「UIデザイナー」や「UXデザイナー」の年収がダントツで高いことがわかります。

    Webデザイナーの仕事と共通する部分も多いため、SEOやマーケティング、アクセス解析などの知識や経験を積んでいくことで、UXデザイナーとして活躍することも可能でしょう。

    会社員とフリーランスどちらが稼げる?

    会社員(給与取得者)とフリーランス(個人事業主)では、税法上の扱いが異なるため、同じ金額を稼いでも手取りに差が出ます。

    それでは、年収400万円の会社員と、年間の利益が400万円(売上600万円・経費200万円)の場合の手取り収入を比較してみましょう。

    会社員(年収400万円/給与収入のみ)の場合
    400万円の給与を受け取った場合、給与所得控除として134万円が経費と見なされ、266万円が課税所得となります。

    この課税所得で計算した住民税・所得税は約26万円。

    また、給与400万円の会社員が支払う社会保険料(厚生年金や健康保険など)は、約58万円です。

    【手取り収入】
    400万円-約26万円(住民税・所得税)-約58万円(社会保険料)=約316万円

    個人事業主(利益400万円/売上600万円・経費200万)の場合
    個人事業主は、事前に青色申告をしていれば、青色申告特別控除(最大65万円)を受けることができます。

    年間利益400万円の場合の課税所得は335万円となり、ここから算出される住民税・所得税は約41万円、国民年金・健康保険料は44万円です。

    【手取り収入】
    400万円-約41万円(住民税・所得税)-約44万円(社会保険料)=約315万円

    このように、経費を引いた金額(利益)が同じ場合、手取りの収入はほとんど変わりません。

    しかし、会社員の場合、交通費やオフィスの備品、事務所の家賃といった必要経費は、すべて会社が負担してくれていますよね。

    さらに、会社員は収入に応じて65万円~220万円の給与所得控除を受けられるため、税金を抑えることが可能です。

    一方、フリーランスは自分の稼ぎから経費を支払わなくてはなりませんし、社会保険の仕組みも異なるため、将来的に受け取れる年金額も会社員と比較すると低くなります。

    実力次第では高収入を得ることも可能ですが、フリーランスは会社員の1.5倍稼がないと、会社員と同程度の手取り収入になりません。

    独立すると収入が減ってしまう可能性も高いため、会社員との違いを理解した上、慎重に検討する必要があるでしょう。

    稼ぐフリーランスデザイナーになるためには

    フリーランスデザイナーは、案件報酬がそのまま収入になるため、年収の個人差が大きいです。
    では、稼ぐフリーランスデザイナーになるには、どうしたらいいのでしょうか。

    プラスαのスキルを身につける

    フリーランスデザイナーになるには、デザインの知識や「Photoshop」と「Illustrator」など、目指す分野で必要となるスキルは欠かせません。

    しかし、こうした基礎的な知識・スキルだけでは、他のデザイナーに埋もれてしまうため、他のデザイナーと差別化する必要があります。

    例えば、
    1. レスポンシブWebデザインの知識・スキル
    2. コーディングやプログラミングのスキル
    3. SEOなどマーケティングの知識
    4. ディレクションスキル
    5. 特定の業界に精通した知識・経験
    など、その分野の周辺知識やスキルを身につけることが重要です。

    また、デザイナーはクライアントの要望を形にするのが仕事なので、コミュニケーションスキルやビジネススキルも欠かせません。

    基礎的なスキル以外も持っていれば、仕事の幅も広くなりますし、差別化に繋がるため案件を獲得しやすくなりますよ。

    さらに、知識やスキルを磨いていけば「Webディレクター」「UI/UXデザイナー」などにキャリアアップすることも可能でしょう。

    ポートフォリオで強みを打ち出す

    ポートフォリオは、あなたのスキルや実績をアピールできる作品集です。

    基本的にクライアントは面倒な作業を省きたいと考えているので「SNSアカウントを探して過去に投稿された作品を確認する」といった作業は好みません。

    ポートフォリオがないと、それだけで案件獲得のチャンスが大幅に減ってしまいます。

    単に過去の作品を並べるだけでは魅力が伝わりづらいため、「何ができて、何が得意なのか」あなたの売りが伝わるよう、ポートフォリオを作成しましょう。

    稼ぐフリーランスデザイナーになるには、自分をブランディングすることも重要ですよ。

    人脈を広げる

    基本的にフリーランサーは、クラウドソーシングやマッチングサイトなどで案件を獲得しますが、稼ぐフリーランサーはリアルな人間関係からも仕事を受注しています。

    「よく知らない人にお願いするより、リアルで繋がりのある人に頼りたい」というのが人情というもの。

    仕事で知り合った人や友人のツテを頼って、大きな仕事を任されることもあるため、人脈は大切にしましょう。

    まずは、受注した仕事を一つひとつ丁寧に行い、信用を積み上げていくことが重要です。信用を積み重ねていくことで、将来の新たな人脈に繋がります。

    スキルの掛け算が大事

    一口に「デザイナー」と言っても、様々なジャンルのデザイナーがあり、仕事内容や必要な知識・スキルは異なります。

    その中でもWebデザイナーは特に需要が高く、SEOやディレクションといったスキルを身につければ、Webディレクターなどにキャリアアップすることも可能でしょう。

    ただし、フリーランスは「会社員の1.5倍稼いでようやくトントンの収入」と言われているので、独立するかどうかは慎重に決める必要があります。

    他のデザイナーと差別化できるよう、基礎的な知識・スキルだけでなく、周辺知識やスキルも積極的に身につけて高収入を目指しましょう。